パラアーチェリーの日本国内大会で、デビュー以来出場した全試合を3位以内に入っている上山友裕選手。
70m先の的を双眼鏡で確認して、射貫きます。
スポーツを『尽きることのない目標』として、次々に目標を設定し、クリアしていく向上心の強い上山選手のプロフィールや家族、大学、今までの戦績などを調べて見ました。




上山選手のプロフィールと戦績を紹介
名前…上山友裕(うえやまともひろ)
生年月日…1987年8月28日生まれの34歳(東京パラリンピックの最中にお誕生日ですね。おめでとうございます。)
血液型…O型
身長…180cm
体重…68㎏
出身地…大阪府東大阪市
学歴…同志社香里中学⇒同志社香里高校⇒同志社大学
所属…三菱電機
ポジションクラス…リカーブW2
※リカーブ⇒弓なりの形状がそっている部分をさし、アーチェリーの総称のことです。
今までの主な戦績
2016年
- リオデジャネイロパラリンピック リカーブ個人7位
2018年
- パラアーチェリー世界ランキングトーナメント ドバイ大会個人準優勝
- インドネシア2018アジアパラ競技大会 リカーブMIX準優勝
- 個人世界ランキング8位
2019年
- パラアーチェリーヨーロッパカップ リカーブ個人3位・リカーブMIX3位
- パラアーチェリー世界選手権オランダ大会 リカーブ個人6位・団体8位
- 第5回JPAF杯トーナメント大会 リカーブ個人優勝
- 第3回パラアーチェリーアジア選手権 リカーブ個人7位・リカーブMIX準優勝
2020年
- 6thFazzaパラアーチェリー世界ランキングトーナメント ドバイ大会 リカーブ個人4位・リカーブMIX優勝
2021年3月時点で世界ランキング3位
ご本人が自身のことを前向きに考えるタイプといっていましたが、それにしても、堂々たる戦績です。
アーチェリーをはじめた理由と三菱電機への転職
上山選手は高校まではラグビーをしていました。
大学に入って友人の紹介でアーチェリーに出会いますが、どうしてアーチェリーの部活を始めたのかというと…。
なんと。
「大学のアーチェリー部に美人の先輩がいたから」だそうです。
年頃の男子学生らしくて、思わず笑ってしまいました。いい理由ですね~。
もともと、運動神経も良く、アーチェリーとの相性もバッチリだったため、大学ではすぐにレギュラー入り。
関西大学リーグで活躍していました。
イケメンだしアーチェリーも上手。と、なればモテていたんでしょうね。
ある日突然、足がマヒをおこした
社会人になって1年目2010年冬に上山選手を原因不明の両下肢機能障がいが襲います。
仕事帰りに電車に乗ろうとした際に足が付いてこなくなります。
大学時代に友人に「歩き方が内またになっている。」といわれたことがあり、上山選手は気にしていたのだそうですが、特に問題もなかったのでそのままになっていました。
両下肢機能障がいとは、股関節や膝関節、足関節に障がいが出る病気でマヒや痙攣をおこします。
上山選手も、両足がマヒして動かなくなってしまいました。
原因不明のため、医師からは「良くなることはない」と言われたのだそうです。
できないことよりできることを考えよう
前向きな性格の上山選手も両足が原因不明で動かなくなったのですから、不安にもなるし動揺もしました。
しかし、ここからが上山選手のすごいところです。
マヒで動かない両足を受け入れ、パラアーチェリーへ転向して競技を続けたのです。
アーチェリーでパラリンピックを目指す
2011年ごろから本格的にパラリンピックを目指すようになった上山選手は、今のままでは練習時間が取れない状況に悩みます。
当時は正規の会社員として働いていたのですから、それは当然です。
そこで、『就職支援制度アスナビ』を使うことにします。
この時に、たくさんの企業から声がかかりますが、三菱電機が「オリンピックを目指す選手を取る」といっていたことと、信頼できる友人の勧めもあって、転職先を三菱電機に決めたそうです。
もう一つ、三菱電機に決めた理由を「同じように世界の最高峰を目指す選手たちと一緒に頑張っていきたかったから」といっています。
上山選手のお父さんと家族
ここで、上山選手を支えているご家族について触れておきたいと思います。
上山選手の学歴が同志社大学の付属中学から高校、そして同志社大学に進んでいることからご実家はかなり教育熱心であることがうかがえます。
また、小さなころの楽しかった思い出にアメリカのディズニーワールドへの家族旅行をあげていますので、裕福なご家庭ですね。
上山選手はお父さんがいろいろな部分での支えになったと言っています。
残念ながらお父さんは2015年にお亡くなりになっています。
ずっと支えてくれた、お父さんのためにも今回のパラリンピックではキラキラに輝く金メダルを獲得したいでしょうね。
結婚はしているの?
2015年に幸美さんという方と結婚しています。
奥さんの幸美さんはスポーツに関しての理解と知識があり、整体関係の専門学校も卒業されている力強いパートナーです。
お二人は、2015年11月に男の子のお子さんに恵まれています。
名前は桜翔(さくと)くん。現在5歳です。
今回のパラリンピックでの上山選手の活躍がしっかりと記憶に残りますね。
上山選手まとめ
パラアーチェリーの上山友裕選手は、社会人になって原因不明の両下肢機能障がいのために両足がマヒします。
悩みながらもお父さんの支えもあって「できることをしよう」と、パラアーチェリーの世界に転向します。
そこで、大会のサポーターとして参加していた奥さんの幸美さんに出会い。お子さんを授かります。
力強い家族の支えで東京パラリンピックの金メダルを狙う上山選手。
自分が良い成績を残すことでアーチェリーの面白さをたくさんの人に知ってほしいと望んでいます。
上山選手の活躍を心から応援しています。
最後まで読んでくださってありがとうございました。