『オムツは外れるのではありません。外すんです。』
新任の時にベテランの保育士さんに教えていただいた言葉です。
お子さんのあんよがある程度しっかりしてきたら『トイレットトレーニング』を始めた。もしくは始めようとしていらっしゃると思います。
『トイレットトレーニング』は絵本で導入とか?怖がらないようにとか?言葉がある程度ことばがわかってからとか?育児の本などには書かれています。
確かにその通り。私も、相談されたらそう答えます。でも、オムツの外し方は、案外いろいろあるので面白いんです。
そのなかでも、短期間で外す方法をシェアします。
JOY流オムツの外し方
まず、「トイレに行きたいなぁ。」とお子さんが感じること…つまり、膀胱が満タンになった事がわかる…ことが大切なんです。
そのためには、ギリギリまでガマンをした後に一気にオシッコすることが必要です。
そして「でた」とわかることです。
パンツでがんばろう
今の紙パンツは、とても性能がよくて、なかなか「でた」感がつかみにくいのです。
そこで、思い切ってパンツにしましょう。ふつうの幼児用です。はい、外れましたよ。
「えー。大丈夫?」と思いますよね。
いえいえ、もちろん、おもらしはします。とは言っても、やみくもに、ただ外すのではありません。
- お昼寝や朝起きたときに紙パンツが濡れていることが少なくなったと感じる。
- 紙パンツを変える間隔がずいぶん長くなったと思う。
- 何度かトイレに座らせてみた。
- よし、紙パンツを外すとママが決めた。
これが、幼児用パンツにするタイミングです。特に、ママが外すと決めることが大切です。
そうですね。まずは1週間ほど頑張りましょう。
もちろん、お家にいる時だけで大丈夫です。出かける時は紙パンツ。お家はパンツです。
洗濯物も多くなりますし、拭けば大丈夫なところでおもらしをしてくれるとは限りません。なので、できれば、夏に外すことがおススメです。
ママは大変でしょうが、少なくとも何回かは『じゃー』と足に流れた感覚を味わうことが大切です。
もちろん、時計を見てトイレに座らせてみてください。タイミングよく『じゃー』と、トイレでできたら、一緒に大喜びしましょう。
スッキリ感を味わおう
『じゃー』と足に流れることは気持ち悪いです。ママも急いで「気持ち悪かったね」と言って変えてあげましょう。
私は、「この時にできれば、身体をお湯で洗ってスッキリ感が味わえるといいなぁ。」と思います。
心地よさがわかると、気持ちの悪さもわかって、トイレに行くようになります。
おもらしのカンタンな片付けかた
- ビニール袋を手袋代わりにする。
- トイレットペーパーで拭く。
- そのまま、クルリとビニール袋をひっくり返す。
- トイレットペーパーが手を汚さずにビニール袋に入る。
- 除菌シートで仕上げ拭きする。
- 除菌シートもビニール袋に入れる。
- 袋のくちをギュッとしめて捨てる。
カンタンで早いJOYさん流でした。
補助便座がおススメです
おまるの方が安定して座れますし、トイレの中へ入らないので不安にならないお子さんも多いようですね。保育園もまずはおまるを使います。
保育園でおまるを使うのは何人ものお子さんのトイレットトレーニングを並行して行っていくため、保育士がずっと側についていられないという事情があります。
トイレに慣れておくと外出した時に安心です。お家でトイレにママが付いていられるなら、私としては最初からトイレがおススメです。
どうしてもいや
イヤイヤ期が重なってくると、トイレに行くこと自体を「イヤイヤ」しちゃいます。そんな時は無理にトイレットトレーニングしなくてもいいかな?と思います。
その時に「パンツで、じゃー」を経験させてもいいですね。
じゃーが続くと気持ち悪いのでイヤイヤもなくなってきます。
こんなトイレへの行き方もあります
「トイレに行く?」とか「おしっこある?」とか、先に子どもに聞いちゃうと本人の気持ちがありますから「いやー。」と言われるとトイレに連れて行くわけにはいきません。
なので、時間だなとママが思ったら「おトイレ行こうね。」と、言うといいです。
つまり、サッと抱っこしてトイレに連れて行けばいいのです。
着脱も自分でしなくてもいいです。ささっとママが外しちゃいましょう。
で、座らせる。これで、OKです。
カーテンにかくれんぼしていませんか?
最近、保育園でママたちからの相談が多いのが、「おしっこは大丈夫なんですが、大きい方をカーテンの陰に隠れてするんです。」
もう一つは「紙パンツに履き替えてカーテンの後ろに隠れてしか大きい方ができないんです。」
紙パンツでの生活があまりにフィットしてしまうと、大きな方はカーテンなどの裏に隠れて…。人間も動物なので大きな方は無防備になることを子どもも本能でわかっているんです。
それで、安心できる紙パンツに履き替えてまでもカーテンの後ろで済ませてしまうようになっちゃたんですね~。
大きい方の自立は4歳と言われています。が、早く取れるに越したことはないですよね。朝、座らせるクセとその時に「うーん。」という言葉をかけるといいです。
おもらしとおねしょの違い
おもらしとおねしょは全く持って違うものなんです。
おもらしは子どもの意識がある状態で起こる。なので、お子さんの心の状態では、わざとおもらしはすることがあります。
例えば、日中にお子さんにとって嫌なことがあったりママにかまってもらいたい時などです。
でも、おねしょは寝ている時におこり、無意識でしてしまうもの。けして、わざとはできません。
目が覚めて、ボーとしている時におもらしをすることはあります。
おねしょ対処法
おねしょについても、JOY流をお伝えします。
おねしょは無意識で起こるので、寝る時は紙パンツをはかせる方がいいです。
毎年、年長クラスのお泊り保育でも数人は紙パンツで寝ています。
- 寝る時は紙パンツ
- 寝る前にはトイレに行く
- 起きたらすぐにトイレに行く
- 水分制限はする必要ない⇒がぶ飲みもしない
- 寝ている途中でトイレに行くために起こさない
- 紙パンツからこぼれるくらいの量を小学校に入っても、毎日するようであれは小児科か泌尿器科に相談
まずは、しっかり寝ることが優先です。
あまり、気にしないでいるうちにお子さんの体が整ってきて自然に外れます。
得意不得意
これは、本当に不思議なんですが言語が他のお子さんより発達して、しっかりしているお子さんはおむつが外れるのが遅く、おっとりしていて何にでもゆっくりしているお子さんがおむつが外れるのが早い傾向にあります。⇒絶対ではありません。
他の子のお世話をするようなお子さんよりお世話をされるお子さんの方がアッという間にパンツになってしまうことがよくあります。
これは、保育園を3園程経験している私がどこの保育園でも遭遇したことなんですよ。
いろいろな発達の仕方がありますが、「みんな同じように大きくなっていくようになっているんだな」と思います。得意不得意あって当たり前なんですね。
実際、我が家でもしっかり者の上の子どもとおっとりな下の子ども。上の子より下の子の方がおむつが外れることが早かったです。
おっとりしている方があまりこだわりがなく、ゆったり構えているので外れやすいのだろうか?これは、私の今後の課題でもあります。
保育園で、おむつを外そうとして外れなかった子どもはいないのでおむつは外すと外れます。
それでは、お子さんが無事におむつにバイバイできますように。応援しています。