年長さんになったら、小学校へ入学するまでは『あっ』という間です。
そこで、小学校に入るまでに言えるようになっておきたいこと10個をお知らせします。

自分のことは自分で言おう
まずは、自分の体調が自分で言えることが大切です。
それから、どんなことがあったのかを説明できることです。
どこが?どんなふうに?いつから?
ケガなどの見てわかるものは良いのですが、内的なものはぐったり来てからでは大変な時もあり得ます。
単に「頭が痛い」だけでなく、指差しでも構いませんから、どの部分が良くないのかを伝えられるといいですね。
できれば、「ズキズキ」「ジンジン」「ずーんと」ガンガン」などで表現すると先生も助かります。
「朝ごはん食べた後から」「学校に来てから」など、はっきりとした時間でなくても、いつからかわかるとさらに良いです。
体調については、たとえ授業中であろうと、手をあげて伝えることが大切です。「いつでも、先生に行っていいこと」として知らせておく方が安心だと私は思っています。
誰と?どこで?どんなことがあった。
状況の説明の力は、休み時間に先生が一緒にいることがない小学校ではかなり必要です。
お子さんが自分サイドからの話でも構わないのです。
- じぶんがみたこと
- じぶんがきいたこと
- じぶんがかんじたこと
- じぶんがおもったこと
この4つを自分の言葉で話せると、ベターだと私は思います。
ただし、あくまでも『うちの子が』というところをしっかりと把握しておかないと、他の人からだと違うことだったりします。
私もうちの子のことで、これで何度か「話が違う」とびっくりしたことがあります。
でも、考えたんです。「この子なりに考えたのだろうな」って。
ですから、話が違ったからと言って怒らずに「○○ちゃんは、こう思ったらしいんだけどあなたはどう思う?」と聞いてみてくださいね。
この繰り返しで、しっかりと状況が適切に話せるようになりますよ。
思っていることを言おう
小さくても日本人。どうしても先祖代々が培ってきた自分がひくというDNAは環境もあいまって自然と身に着けているものです。
つまり、「いいよ」は言えても「イヤだ」が言えない子どもは多いです。
周りと上手に付き合っていくためには、柔軟さはもちろん必要です。
しかし、自分の気持ちに無理をさせないようにしましょう。
自分の気持ちを伝えたうえで譲るのであれば良いと思います。
「私(僕)もしたかったけど、先にいいよ。次は私ね。」です。
でも、相手のお子さんが同じように精神的に発達していない場合は悲しい思いをするかもしれません。
つまり、言ったことを守ってくれるとは限らないからです。
その時こそ、「イヤだったね。よく、がまんしたね。」といっぱい誉めましょう。
そして、次に、「イヤだ」を言っても大丈夫だと教えてあげたらいいんです。
ゆっくりと、落ち着いて話そう
保育園でNGなことがあります。
それは保育者が常に大きな声を出すことです。
大きな声は緊急事態だけ。
なぜなら、大きな声を聴きなれていると、子どもも自分の言っていることを聞いてもらいたいから自然と声が大きくなります。
大人がゆっくりと落ち着いて話すと子どもも同じように話します。
特によくないことは、感情的になりやすいのでそれこそ泣いて話すようになります。
感情がわいてきて泣くことは大切ですが、そのあとにゆっくりと話せるようになるといいですね。
怒ったら自分でクールダウンしよう
難しそうですか?いえいえ、6歳になると十分にできます。
子どもだって思うようにならないと、頭にきますし、抗議をしてきます。
たまに、子どもの言っていることの方がずっと正しかったりするものです。
でも、怒って言いたいことだけ言うのは良くないですよね。
なので「ちょっと頭を冷やしてくる」方法を身に着けておくとお子さん本人が楽です。
たとえば、
- 一人になる
- 深呼吸する
- 頬をぺちぺちする
- 水を飲む
- 大きな声を出してスッキリする
など、気持ちを切り替える方法を一緒にしてみておくといいですね。
ちなみに、私はすぐにモノに話を聞いてもらっていました。
モノは鉛筆でもハンカチでもよかったんですが、中学校くらいまでかなり面白い人と思われていたようです。
「たすけて」を言おう
困った時に「たすけて」と先生や友だちに言えると、本当に気持ちが楽です。
なかなか、言えないですよね。
「自分のことは自分でしましょう」と躾けられているので仕方ないのですが…。
できないことは恥ずかしいことではないので、「たすけて」「手伝って」は魔法の言葉で自分一人では無理なこともできちゃうんだと教えてあげてください。
ありがとうはたくさん使おう
言った方も言われた方も心がほんわか温かく豊かになる言葉「ありがとう」
これはスーパー魔法の言葉ですから、日頃からお家でもたくさん使うといいですね。
「ありがとう」と言って問題になることはないので、良かった・うれしい・楽しい、そんな気持ちの時は「ありがとう」と言えるようにしておきましょう。
これは、自分のために言っているようなものです。
○○がしたいです。
小さなことは「トイレに行きたい」から「授業の発表」まで、自分のしたいことがはっきり言えると困りません。
「言えばよかった」は大人でも大いにあるものですが、これは子どもの時に言いたいことをグッと我慢しているとクセになっちゃって言えなくなるのです。
この言いたいことは実用的に言いたいこと、つまり「したいこと」ですから、自分の気持ちを一方的に言っているわけではありません。
ここのポイントは『したいと言ってもできないことがあるということを覚える』ということです。
でも、できなくても言った方が良いと、私は思いますが、どうでしょうか。
自分のことが言えるようになっておこう
フルネームはもちろんですが、自分のことを知っておくことは大切です。
- 自分の名まえ
- 誕生日
- 保護者の名まえ
- 住所
- 電話番号
- 小学校の名まえとクラス
- 担任の先生の名まえ
この7つがいざという時に言えるようになっておくと安心です。
ただし、誰にでも話してはいけないことも知らせておくことが大切ですね。
どんな時に話して良いのかを教えておくといいでしょう。
ついでの話(おまけ)
ちょうど、今、お父さんやお母さんになっている方が小学校に上がったころは自分の名まえが読み書きできれば良いと言われていました。
当時は小学校の先生も「小学校に上がってからします」とおっしゃっていましたが、それは昔の話です。
今は、ひらがなの読み書きとかんたんな数の理解ができる状態で小学校へあがってくることが本人の負担が少ないと言われています。
「身の回りのことは自分でできるようになっていてもらいたい」というお話も聞きます。
トイレは自分で行って後始末をすることや、体操服に着替えること、給食をマナーを守って食べること。などは必須項目です。
小学校は学びに行くところです。
保育園は生活の面からもお子さんのサポートをしますが、そこが大きく違うところだと思います。
『10のできたらいいな』小学校入学までにクリアしておきましょう。