顔が半部ない少年として、24時間テレビなどで取り上げられた塩川利音さんは現在17歳です。
小学校2年生の時に発症した病気とは?
25時間にも及ぶ大手術を受けた利音さんを支えてきた家族とは?
利音さんの今と合わせて調べて見ました。
塩川利音さんのプロフィールと病気について
名前…塩川利音(しおかわりおん)
2005年2月24日生まれの17歳(2021年9月現在)
出身地…神奈川県横浜市
学校…神奈川県立二俣看護福祉高等学校2年と思われます。
学校では生徒会に所属して会計をしています。
家族…両親と姉、弟、妹の6人家族
将来の夢…医師
利音さんを襲った病気
2013年、当時小学校2年生だった利音さんは歯の痛みを感じるようになります。
次第に顎のあたりに大人の指先ほどのしこりがあることがわかります。
もちろん、ご両親はとても心配して、利音さんを連れて病院にかかりますが、なかなか診断が付きません。
不安を抱えながら病院を転々として、6つ目の国立がん研究センター中央病院でようやく利音さんの痛みの原因が判明しました。
『横紋筋肉腫』
国立がん研究センター中央病院でも過去に16例しかないという珍しい悪性腫瘍です。
母親の亜紗美さんはこの時、「この子が死んだら私も生きていけない」と思ったそうです。
私も3人の子どもを持つ母親として、この時の亜紗美さんの気持ちが痛いほど伝わってきます。
横紋筋肉腫とは?治療方法は?
横紋筋肉腫は、骨や筋肉、脂肪といった軟部組織にできる悪性腫瘍です。
初期段階では痛みがなく無症状なため、自覚しにくい病気です。
そのために腫瘍が大きくならないとわからないケースがほとんどです。
また、小児や少年がかかることが多いのです。
利音さんもこのようなケースだったと思われます。
抗がん剤と放射線による治療がすぐに行われますが、腫瘍は小さくなりませんでした。
そのため、小学校3年生で実に25時間にも及ぶ大手術を受けます。
そして、この時に左目と顔の半分を失うことになりました。
俺の顔ゾンビみたいだ
母親の亜紗美さんは利音さんのことを心配して学校に相談したり不安に思ったりしましたが、利音さん自身は手術前とあまり変わらずに過ごしていたそうです。
弟の利珠くんは「兄ちゃん、海賊みたいでカッコいい」と友だちに話していました。
その後も放射線や抗がん剤による治療を受けています。
小さな体で本当によく頑張ったと思います。
その後も何年間かはヘルメットの着用が必要で、頭蓋骨の手術も受けています。
母親の亜紗美さんの励まし
ポジティブに頑張っていた利音さんですが、その、利音さんを支えた家族は素晴らしいと思います。
特に母親の亜紗美さんは利音さんに「発想の転換が大事。失ったものを嘆くより、どう這い上がっていくか」と教えたのです。
利音さんの明るさはこの亜紗美さんの教育方針にあるのかもしれませんね。
塩川利音さんのあれからとこれから
現在、高校2年生になった利音さんはかなりのオシャレ。
ニット帽を外して、自分の髪で患部を隠せるように工夫しています。
なんでも、ヘアアイロンやドライヤーを駆使してキメているのです。
すっかり、年頃ですね。
なかなかのイケメンです。
ラーメン屋さんでのアルバイトにも精を出しているようですよ。
父親の彰さんを襲ったがん
利音さんの父親の彰さはリフォームを仕事にしています。
みんなで利音さんの病気を支えながら前向きに生きてきましたが、その後、首に違和感を感じた彰さんに『悪性リンパ腫』の診断がおります。
利音さんが中学2年生の時でした。
一時は大変な状況だったようですが、無事に回復。
今は、お仕事にも復帰していらっしゃるそうです。
塩川家の歴史を追って
塩川利音さん一家の様子をまとめたドキュメンタリー映画『Given
~今、ここにある幸せ』です。
利音さんいがいにも、もうお二人、小児がんと闘っている家族を追っています。
興味のある方はご覧になってみてはいかがでしょうか?
利音さんの将来の夢
高校を看護科に進んでいる利音さん。
以前はお笑い芸人になりたかったそうですが、今は、医療の道へ進むべく勉強をしているそうです。
なんでも、自分の手術をして数ってくれた医師と一緒に働くことが夢なのだそうです。
塩川利音さんまとめ
『横紋筋肉腫』という悪性腫瘍で小学校3年生の時に25時間の大手術を受け、左目と顔半分を失ってしまった塩川利音さん。
その後も抗がん剤や放射線、頭蓋骨手術などの治療を続けながら前向きに生きてきました。
現在、17歳の利音さんはオシャレに気を遣うイケメン高校生に成長しています。
アルバイトもしながら将来は医療の道に進もうと大きな夢を抱いています。
利音さんを大きな愛情で包んできたご両親や兄弟姉妹。
そして、何よりも利音さん自身が明るい未来を見失わないでがんばって病気と闘ってきたからでしょう。
これからの利音さんの希望溢れる未来に、大きなエールを送りたいと思います。
最後まで読んでくださってありがとうございました。