東京オリンピック2020のセーリング競技、注目の男子470級が始まりました。
日本セーリングの中で一番金メダルに近いと言われている『オカホカ』ペア。
今、一番ホットな岡田奎樹選手 ・外薗潤平選手に迫ります。
ヨンナナマルにかけるオカホカ
全長4m70cmのヨットを使って競技することからセーリングのなかで「ヨンナナマル」と呼ばれている競技に、岡田奎樹 ・外薗潤平の両選手が初出場します。
セーリング競技が行われているのは、神奈川県藤沢市江の島ヨットハーバーの沖合です。
外園選手はヨット前方で艇の帆を操る「クルー」。
岡田選手は風を読み艇のかじを取る「スキッパー」です。
岡田奎樹選手 ・外薗潤平選手の経歴
(クルー)外薗潤平…ほかぞのじゅんぺい
1991年3月20日生まれ30歳(2021年7月現在)
身長…174cm
体重…73㎏
血液型…O型
所属…JR九州
(スキッパー)岡田奎樹(おかだけいじゅ)
1995年12月2日生まれ25歳(2021年7月現在)
身長…170cm
体重…64㎏
血液型…O型
所属…(株)トヨタ自動車東日本
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セーリングの面白さ
5歳の時からお父様についてセーリングをしている岡田選手はセイリングの面白さや魅力を「時間をかけ、相手と比較しながら、自分たちの点数をコツコツ積みあげていくところ」といいます。
かたや、海が大好きで海に関わったスポーツをしたいと高校からセーリングの世界に飛び込み、ほとんど自力で学んできた外薗選手は「一つとして同じコンディションがないところ」と言っています。
これは、同じセーリングでも互いの持ち場の違いからくるものかもしれませんね。
チームを組んだきっかけと二人の相性
オリンピックを本気で目指し始めた岡田選手は、早稲田大学4年生の時に社会人の相棒を探し始めます。
そして行き着いた先が、当時ペアを組んでいる人のいなかった外薗選手だったそうです。
きっかけは、『オリンピックに出たいためにセーリングをしている社会人を探していたら出会った』ということなんですが、人と人との出会いは必然としておこるものなので、このお二人もオリンピックで金メダルを取るために神様が引き合わせたものかもしれません。
気になる相性なんですが、互いが「気を使わなくて済む」と言いますし、何よりチームを組んでからの二人の快進撃ぶりを見ているとバッチリなんですね。
セーリングとは?
セーリング競技は2~4個のブイが置かれた海の上を艇で、いかに風を読み、風を操りながら早く進むかを競うスポーツです。
風下からスタートして風上にあるブイをまわり、風下のゴールまで行くには、
- 風上に向かってヨットをジグザグに進める技術
- 横風を受けながらまっすぐ進める技術
- ヨットの後方から受ける風をコントロールする技術
の三つが必要となります。
オカホカペアの担当
オカホカペアの「スキッパー」は岡田選手です。
スキッパーとは、ヨットの後方に乗ってメインセール(帆)と舵取りをする担当です。
セーリングでスキッパーの力が特に重要視されるのはスタート直後。
セール(帆)に風を受けながら進むヨットは「タック」と言われる方向転換を繰り返しながらジグザグに進みます。
刻一刻と変化する風の強さや向きに対応しながら、ヨットの向きを変えていくのがスキッパー岡田選手の腕の見せ所です。
ヨット前方に乗っているクルーが外薗選手です。
クルーは小さなセール(帆)の操作とヨットの傾きを調整しています。
海風を受けてもヨットが転覆しないように、風の向きと反対に体重をかけてバランスをとる「ハイクアウト」という動作姿勢は外薗選手のハイライト。
風の力に負けない強靭な体とパワーが必要です。
外薗選手はヨットの外側に全身を倒して海面すれすれの状態になる「ハイクアウト」を、ひとレース1時間弱、1日に4~7レースしています。
スゴイ筋肉ですね。
時には、風がないために自分の体の重さでヨットを揺らして風を起こすのだそうです。
目指すは金メダル
岡田選手も外薗選手も江の島をベースに練習をしていますので、海外から来た選手たちよりは江の島の風や波の特徴をしっかりとつかんでいます。
スタートからの遅れを気にしない、追い風でのダッシュを得意とするので後半の挽回が可能です。
江の島は風や波にクセのある海としてセーリング選手野間では有名なのだそうですが、地の利のある二人にとっては有利であることに違いはありません。
この江の島で二人は、ものすごい練習をしてきたことが自信になっていますが、「何よりもころころと変わる自然に素直に潔く向かい合うことで、金メダルが見えてくる。」と岡田選手は語っています。
それだは、岡田奎樹選手 ・外薗潤平選手の初のオリンピックが初の金メダルとなりますように応援しています。
最後まで読んでくださってありがとうございました。