今日は天気も良いし、予定通りにお散歩にいこう。
なんて、考えながら保育室に行こうとした時、靴箱の辺りからめちゃめちゃでっかい泣き声が聞こえました。
ひょいと覗いてみると、そこには地団駄をふんでいる3歳児クラスの○○ちゃんとお母さんが…。
出勤前の忙しい時間に、お母さんも涙目。
「どうしたの?」とゆっくり声をかけました。
お母さんによると、朝から機嫌が良くなくて登園準備ができなかったけれど、そんな日もあると100歩譲り、本人が望むようにチョコもあげたし、見たいといったアニメも見せたのに、保育園にきたとたんにまた癇癪を起こし始め、もうどうしていいかわからない…。とのこと。
「じゃ、泣き止んだら、どうして泣いたか聞いておくから行ってらっしゃい。」とお母さんを見送りました。
こんな時って割り切って保育園に預けて、お仕事にいっちゃった方が良いです。場面が変わると子どもも気持ちがかわっちゃうから泣き止むんです。
そうしたら、自分の思ってたことを話してくれる時もあるし…。あくまでもあるし…なんですけど。
JOYのイヤだ~のかわし方
この時期って単に「イヤだ~」って言いたいことあるんですよね。
自分の思ってるようにしたくって、いうこときいて~って叫んでるようなものです。そこで私は子どもの言ったことを繰り返し言って確認してます。
名付けて『繰り返しでかわす作戦』(この中は心の声です)
- 「今日はピンクの洋服着る。」⇒「ピンクの洋服着るんだ。」(でも、洗濯したからまた明日ね)
- 「お弁当はご飯がいい。」⇒「ごはんがいいの?ふうん。」(今日はシチューだからパンにしたよ)
- 「抱っこがいい。」⇒「抱っこがいいのね。」(荷物があるからできないわ)と、言った具合です。
この時に注意したいことは、できないことは請け負わないということです。
いうこときく?きかない?
ここで、よく質問を受けることが「子どもの癇癪が激しくてどうしていいかわからなくなるんです。いう通りにしたらマズイですよね?」という悩み。
保育園に通っている場合は、まず保育園で泣き落としはききませんし、集団生活では、いつも思う通りになるとは限りません。
なので、我慢をする力を心配されているのでしたら、お家で子どもの言うことを聞いても心配ないと思います。園で自分の癇癪ぐらいでは思うようにいかないことを学んでいるからです。
お家では、「きく」人と「きかない」人がいるというのがバランスが取れていていいと思うんですが、「きく」人は大好きにはなってもらえますが、いつまでも言うことをきいてもらえない。「きかない」人はちょっと苦手意識を持たれますが、言うことは聞いてもらえる。
どっちもどっちです。
子どもは自分のことを真剣に考えてくれているかどうか…。ちゃんとわかっているんです。ですから、愛情をもって叱ったりいうことを聞かなかったりするのは大丈夫だし、かえって信頼を作っていくことになるんですよ。
「いやだ」は試されている場合もあるので…。気を付けてください。
スパゲッティはいやだ
もう、これは本当にすごかった。これは、園ではなくて我が家の話なんですが、今まで機嫌よくあそんでいたのに、「お昼ご飯はスパゲッティにしようね。」と言ったとたんに、「スパゲッティはいやだ。」と娘が大泣きを始めたのです。
一瞬、どうして我が子が泣いているのかわかりませんでした。
いつもの、『繰り返しでかわす作戦』も歯が立ちません。ただただ、泣き叫ぶんですよ。今、思い出しても目がテンになります。
私もかなり「カーッ」となってたんでしょうね。淡々とスパゲッティを作りおにぎりを握って、ダイニングテーブルに自分にはスパゲッティを、泣き叫ぶ娘にはおにぎりを出して黙々と食べました。
私が食べ始めると、娘も泣き止んでテーブルについておにぎりを食べました。そして、その後は何事もなかったかのようにしてました。
娘が大人になって、この『スパゲッティはいやだ』について聞いてみたところ覚えていました。そして、「なんでだろう?とにかくスパゲッティはいやだったのよ。」と笑っていました。
自我が芽生えるこの時期は子どもにとっても、自分で自分の気持ちのコントロールができずに大変な思いをしているんだなぁ。と思います。
「なんで?」「どうして?」
3歳児の担当になると覚悟しなきゃならないのが「なんで?」と「どうして?」
応えても応えても、次から次にやってくる…それが「なんで?」と「どうして?」保育園だと時間で活動の切り替えがあるのでタイムアップ。ということもあるのですがお家だと大変ですよね。
実はこれには質問に質問で返すという究極の方法があります。「なんで?」に「なんでだと思う?」と聞く方法です。『なんで返し』と私たちは言っているんですが、これ、かなり有効な作戦です。
しかし、私たち大人がされると「はぁ?」ってなりますよね。子どもだって同じ。
だから、子どものなんでに何回か付き合った後に「なんでと思う?一緒に考えてみる?」というのがベスト。ということを様々な経験のうちに学びましたのでシェアします。
ホントはママが大好きなんだとJOYは思います
この時期って癇癪が出ると自分の思い通りにならないことが悔しくて、「ママ、キライ」と、言ってしまうことがあります。子どものイライラの向きはママにしかない…。
保育園で先生に向かって言うお子さんはあまりいないです。
でも、これね。実際言われたらかなり落ち込みますね。
3,4歳の我が子が言ったことに目くじら立てることはないとは思うんですが、ずーんと心に響く。⇒先生としては言われたことないけど親としてはあります。
でも、言った方も何とはなく気にしてるんですよ。怒りながらもチラチラこちらをうかがっていたりします。そこで、ママは「私はオトナ」と深呼吸。
『そっか~。ママは○○ちゃんが好きなんだけどな。』
いろいろいってみましたが、この言葉が一番いいかな?
私はその他に「残念だなぁ。お母さんは○○ちゃんが一番好きなのになぁ。」とか「えー。両想いじゃなかったの?」とかも言ってましたね。
これを言われると、子どももニンマリして「仕方ないから好きでいてあげるよ」みたいな顔になります。
かたくなに、キライを連発されたこともありましたが、繰り返し言っていると根負けして「好きでいいよ」みたいな感じになりました。
これは、親の方も、言うことで自分に確認する効果もあって、子どもにキライと言われた落ち込みの心にじんわりと優しくしみます。良かったら試してみてください。
役に立つのがうれしい
お手伝いってどの年齢でも子どもたちに大人気なんですが、3歳児になるとお当番活動も含めて人の役に立つことがうれしくて仕方ないようになるんです。なんて素敵。
そこで私のお手伝いお願いポイントをシェア
- お手伝いと言っても、十分にできるわけではない。と、思っておく。
- 時間に余裕のある時に頼む。ことが大切。
- 頼んだら、ちょっとぐしゃぐしゃでも、そのまま片付ける。やり直しはNG
- お手伝いを頼んだら『ありがとう』を言う。心を込めて。大げさに。
- 頼んだ手伝いが難しそうだったら、一緒にする。そうした方が早い。
特に時間の余裕のある時にということがポイント。
この時期にしっかりとお手伝いが頼めたら、大きくなってもずっとお手伝いをしてくれるハズ。そこに期待しましょう。
それでは、3歳の自己主張やなんでに悩んでいるママ。応援しています。
おまけ…買い物の達人になろう
3~4歳の頃って自分で買い物をしたくなる年齢でもあります。自分でお買い物。
まぁ、スーパーへ行く前に買える金額なり数なりを約束して経験させるというのもいいんですが、
百均に行って「なんでもいから、一つ買っていいよ。」と、選ばせるのはかなり面白いですよ。
約束通り、なんでも選んできたものを購入してあげてくださいね。
時には親からしてみたら、とんでもないものを持ってくるかもしれませんが、そこは未来の買い物の達人が選んだものです。大切にしておいて大人になったら見せてあげてください。