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阪田泰志(花の木シェルター)強面、皮ジャンで猫の殺処分0を目指す人

「殺処分をゼロにしたい!」

強面で皮ジャンを着て、野良猫たちを保護している人がいます。

それが、猫たちの『最後の砦』と呼ばれる坂田康志さんです。

猫は犬をぬいて、日本のペットNo.1になりました。

しかし、犬と比べて登録が必要ないことから、簡単に飼えて簡単に飼育放棄できるのも猫です。

今日はそんな猫たちを心から思って保護活動をしている、坂田康志さんと保護猫の施設「花の木シェルター」ついて調べて見ました。

坂田康志さんのプロフィ―ルと「花の木シェルター」について

坂田康志さんは1985年うまれの36歳(2021年9月現在)

愛知県名古屋市で動物愛護団体「花の木シェルター」の代表を務め、保護猫活動をされています。

大学で酪農を専攻され、その時に猫の殺処分について興味を持ち、卒論を書いています。

野良猫などは捕まると「動物愛護センター」に送られ一定の期間が過ぎると殺処分になります。

皆さんは、動物愛護センターでの殺処分の仕方をご存じですか?

決して生易しいものではありません。楽に死なせているのではないのです。

坂田康志さんも、その事実に真っ向からこれで良いのかと疑問を持ち、保護活動に取り組み始められました。


花の木シェルターの活動と場所

「花の木シェルター」とは、名古屋市動物愛護センターで殺処分の対象となった猫などを保護し、里親を探し、猫の幸せを見つけている施設です。

常時、150匹もの猫たちがいるんだそうです。

12時~18時まで開いていて、猫カフェではありませんが、猫と触れ合える場所があります。

もちろん、気に入った猫がいたら里親に名乗りをあげられるようです。

坂田康志さんは、始めは「活動家」として一人で保護活動に取り組んでいたそうですが、殺処分問題は保護するだけでは解決に至らないという思いに賛同する方やボランティアさんが集まって現在のような形になりました。

所在地:愛知県名古屋市花の木2-2-18

電話:052-710-5973

活動内容:TNR活動、動物愛護センターからの猫の引き取り、里親募集等

ただし、現在は成猫はシェルターがいっぱいのため引き取っていないそうです。

捕獲機の貸し出し等も行っているようですので、必要な方は相談されるといいのではないでしょうか?

また、この他に「花の木シェルター弐号館」があります。

こちらは、多頭飼育崩壊を受けて新たに設立されたようです。

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TNRと里親探し

TNRとは

T(保護して)N(避妊や去勢手術を行い)R(元の場所にもどす)活動で、野良猫になって不幸な猫が増えないようにするためのものです。

猫は繁殖力の強い動物で、生まれて半年もすると子孫が作れるようになります。

そのままにしておくと、どんどん増え、人の生活に支障をきたすだけでなく、交通事故や病気などで死んでしまう猫が多くなります。

そこで、坂田康志さんたち保護猫活動をされている方は、野良猫を捕まえて避妊や去勢手術をしているのです。

花の木シェルターでは猫の避妊や去勢手術をする人に助成金を出しています。

野良猫の中に耳をカットしている猫ちゃんを見かけたことはありませんか?

この猫たちを「さくら猫」と言ってTNRされた猫です。

一度、家猫として過ごして捨てられた猫は外では生きていけません。

野良猫と言っても、関わり方次第で家猫になれる猫もいます。

坂田康志さんたち、保護猫活動をされている方はそのような猫たちをしっかりと家猫修行させた後に里親探しをします。

「花の木シェルター」のHPは自分が家族として迎えたい猫が、現在「花の木シェルター」にいるのかどうか検索しやすいようになっています。


殺処分0を目指して

坂田康志さんが目指しているものは殺処分0。

これは、坂田康志さんだけでなく保護猫活動をされている方の全てが目指していることではないでしょうか?

人間の都合によって捨てられたり邪魔者扱いされたり…そして挙句の果てに消されようとする命を救う。

口で言うのは簡単ですが、なかなかできることではありません。

実際問題として「花の木シェルター」は常に赤字経営で、坂田康志さんは借金を抱えての活動だといいます。

それでも、命を一つでも救いたい。そんな気持ちで活動されている坂田康志さんを心から尊敬します。

坂田康志さんの保護猫活動に対する思い

坂田康志さんの活動の原動力は、猫たちが人間の身勝手な行動で犠牲になっているということが許せないということです。

ちゃんと家族として幸せに暮らしている猫たちもいますが、その反面、交通事故で亡くなったり猫たちのせいではないのに人間から害を受けて傷ついたりする猫も後を絶ちません。

こんな、小さな命を助けるために皮ジャンを着て奔走している坂田康志さん。

坂田康志さんも自分が全部の猫たちを救えるとは思っていません。

ですが、今、目の前にある命を救うことが殺処分0に繋がっていくことを信じて活動されています。

動物が好きな方ばかりでないことはわかっていますが、一つの命として考え、正しい保護猫の活動が行われることで人間と猫が共存していける社会を目指している坂田康志さんたちを応援したいと思います。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

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