「輝いているおやじの背中をみせたい」そんな思いから全く違う職業から木の玩具クリエーターに転身した人がいます。
無垢工房(Muku studio)主催の野出正和さんです。
今回は『レべチな人』に17年間からくり装置を作り続ける人として登場します。
いったいどんな方なんでしょうか?
https://nyao-hana.jp/tanak-mi3/
野出正和さんのプロフィールと経歴
1966年、東京生まれの野出正和(のでまさかず)さんは、今年55歳(2021年)。
三人のお子さんがいらっしゃいます。
小さなころから、積み木やブロックといった自分で想像して形を作り上げていく玩具が好きでした。
それは、少年になっても同じでサッカーで思い切り外を駆け回ることの他にプラモデルやラジコンといった、作るものに興味がありました。
思春期には学校をさぼって遊んでいたこともあったようですが、小さな子どもが好きで、サッカークラブでは小学生にコーチをしていました。
この時点では小学校の教師になりたかったそうなのですが、高校をさぼっていては大学に受かるはずもありません。
そこで、なんと、保育士専門学校に進みます。
この時代に男性で保育専門学校ってかなり珍しかったのではないでしょうか?
私の同級生に男子学生はいませんでしたし、その頃はまだ『保母』だったと思います。
※1999年に男女の区別がない『保育士』という名称になりました。
保育士への夢破れて…
しかし、残念なことに野出さんは在学中にお父様をなくされます。
心残りがあったでしょうが、家庭の理由から学校を中退。
事務や販売、医療系コンサルなどの仕事をします。
でも、この時の夢をかなえて、今は保育園の園長先生をされているようですよ。
長男誕生…大きな転機
野出さんは、ご結婚され、28歳の時にお子さんが生まれたことで、先生になりたかった気持ちがまた再燃します。
そこで、一大決心して脱サラ、木の玩具の制作販売を開始します。
1995年、こうして『無垢工房(Muku studio)』が設立されました。
少しずつ無垢工房の良さが広がる
幼稚園や保育園を回りながらの木の玩具の販売、始めはなかなか売れなかったと言います。
幼稚園や保育園は専門の業者さんがいて、キチンと保険までついた専門の玩具をつかうところがほとんどです。
野出さんの大変さがよくわかります。
でも、少しずつ売れるようになってきました。
野出さんの工房の通販サイトをちょっと覗かせていただいたのですが、これはもう保育関係者だったら、その良さが十分わかると思います。
私も孫にプレゼントしようと思っています。
からくりチャンピオン
野出さんの作品は、暖かい木の良さが伝わる子どもに与えたい玩具です。
子ども用の椅子や机も制作されているようですから、幼稚園や保育園への受注が増えていったのも納得です。
でも、野出さん、実は玩具や用具の制作販売だけではないんです。
2004年にTVチャンピオン「進め!コロコロからくり装置王選手権」で優勝しています。
TVチャンピオンといえば、あの、さかなクンがお魚王になった超有名なその道の達人たちが競い合う番組。
野出さんはそこで優勝したのですから、そのすごさがわかります。
また、2018年に元旦の特番でピタゴラ装置対決を、当時の世界チャンピオンとして勝っています。
ピタゴラスイッチを作った?
NHKの『ピタゴラスイッチ』といえば、お子さんのいる方だったら一度は見たことがあるのではないかと思います。
銀色のボールがいろいろなからくりの中を冒険していくのですが…
めちゃめちゃ面白い‼
子どもと一緒に見入ってしまって、最後には「は~」と思わず声が出てしまいます。
野出さんはその制作者です。
無垢工房(Muku studio)
無垢工房(Muku stadio)
埼玉県飯能市原市場728‐3
電話…042‐981‐9465
安全・シンプル・遊び手が主体。
木の玩具なので、同じガラガラでもプラスチック製ものよりは、値段は少し高いですが、子どもの発達を考えると、無垢工房さんのガラガラを与えたいと思ってしまいます。
在庫切れになっているものも結構ありましたので、私のように思って購入される方が多いのでしょうね。
離乳食の食器やスプーンも木で作ったものがありました。
フォルムの優しさが作り手の思いを伝えているようです。
野出さんと後、お二人でされているようです。
そのうちのお一人は、野出さんが木の玩具づくりをするきっかけとなったお子さんではないかと思われます。
野出正和さんまとめ
17年からくり装置を作り続けている人は、木の玩具や用具を子どもたちのために作り続けている人でした。
若き日の先生になりたいという夢を自分の子どもの誕生で思い出し、チャレンジを始めた野でさん。
これからも、子どもたちのために、そして、ご自身の夢のために、素敵な作品を作り続けていってくださいね。
最後まで読んでくださってありがとうございました。