印象派の画家『クロード・モネ』は、その人生の半分を睡蓮を描くことに情熱を捧げました。
彼が描いていた睡蓮は、フランス・ジヴェルニーの自宅庭園のものです。
世界中から観光客が訪れる『モネの庭』
それを、日本でも見ることができます。
世界で唯一、フランスのモネ財団から『モネ』の名まえを冠する事を許された庭園を庭師として守っている人。
それが、庭師・川上裕さんです。
今回は、庭師・川上裕さんについてと本家のジヴェルニーでは、見ることのできない「青い睡蓮」について調べて見ました。
モネを思わせる風貌・川上裕さんの経歴
川上裕(かわかみゆたか)さんは1961年に高知県で生まれました。
2021年で59歳です。
ご両親が農業を営んでいることもあって、5歳の時には自宅に自分のガーデンを作っていたそうです。
川上さんは、農業を継ぎたいと思っていましたが、安定した収入を希望するご両親の勧めもあって大学を2浪した後、地元の銀行で働きます。
しかし、植物が好きな川上さんは、30歳で造園会社に転職しました。
川北村の『モネの庭・マルモッタン』は2000年に開園していますが、川上さんが
川北村の『モネの庭・マルモッタン』の庭園管理責任者になったのは2003年42歳の時です。
もともと、植物が大好きな川上さんでしたが、草木や樹木だけでなく花も扱いたいという気持ちが大きかったのだそうです。
その後、フランスの『モネの庭』の庭師であるジルベール・ヴァエー氏の助言を受けて、日本に「光の村」を作りました。
2015年には、その功績によりフランス芸術文化勲章「シュヴァリエ」受賞。
大好きを自分の人生の仕事に選んで、頑張ってきた川上さんは素晴らしいですね。
3ヘクタールの庭園管理を担って…
『モネの庭・マルモッタン』の3ヘクタールって、どれくらいの大きさなんでしょうか?
計算すると、大体、東京ドームの半分。
とても、広いですね。
そこを、川上さんは、10人ほどのスタッフと手入れしているというのですから、すごいです。
画家・モネに雇われた庭師
川上さんは、自分のことを「モネに雇われた庭師」だと思って、庭園の手入れをしているとおっしゃっています。
フランスのモネ財団に『モネ』の名まえを冠する許可をもらっているとはいえ、手入れを怠ればいつ、その許可が取り消されるかもしれないのです。
それだけ、『モネ』のネームは大きいものなんですね。
川上さんのことばを聞いて、一般の人が受賞することは珍しいと言われる、フランスの芸術文化勲章「シュヴァリエ」を受賞されたのも納得だと思いました。
モネの庭・マルモッタンについて
雨風の中でも、川上さんが手入れをされている北川村の『モネの庭・マルモッタン』とは、どんなところなのでしょうか?
住所:高知県安芸郡北川村野友甲1100番地
電話:0887‐32‐1233
開園時間:9:00~17:00
休園日:6月~10月⇒第一水曜日、12月~2月の間
入園料:1000円
モネの愛した庭
川北村の『モネの庭・マルモッタン』はモネが愛したフランスのジヴェルニーの庭をモデルに造園されています。
特に見るべきはやはり池の睡蓮でしょう。けれど、他にもたくさんの見どころがあります。
- 『水の庭』池の水面にバラのアーチ・太鼓橋に藤の花
- 『花の庭』画家のパレットのような色彩の花々
- 『光の庭』地中海のイメージ…等で
モネの絵画の世界が表現され、私たちは五感の全てで、その世界を味わうことができます。
ぜひ、高知までモネの世界を味わいに行ってみたいと思いました。
想像しただけで癒されます。
青い睡蓮が咲く庭
フランスのジヴェルニーと川上さんが作った日本のマルモッタン。
モネカラーやモネスタイルと呼ばれる花々で彩られていますが、唯一、違うところがあります。
それが「青い睡蓮」です。
日本のマルモッタンには、「青い睡蓮」が咲きますが、フランスのジヴェルニーでは、気候の関係で「青い睡蓮」は咲くことができません。
しかし、日本のマルモッタンでは珍しい青い睡蓮が咲きます。
睡蓮はもともと、ピンクや白の花を咲かせます。
なので、これも、他では見ることができません。
ますます、マルモッタンを訪れて見たくなりました。
川上さんのオリジナル寄せ植え
夢のような『モネの庭』の話の後で、急に現実的になってすみません。
でも、皆さんも、川上さんの寄せ植えが手に入るのだったら取り寄せて見たくありませんか?
川上さんは『モネの庭・マルモッタン』で寄せ植え教室を開いていらっしゃるので、そちらに参加できる方は、そこで川上さんチョイスの寄せ植えが手に入りますが、
私のように地方だと難しいです。
そういう方は、ふるさと納税を利用されると、お返しとして、川上さんオリジナル寄せ植えがあります。
川上さんのオリジナル寄せ植えで、お家で、モネの庭気分を味わえるのではないかと思います。
川上裕さんのマトメ
庭師・川上裕さんはフランスのモネ財団から、世界で唯一、フランスのジヴェルニー以外で『モネ』の名まえを冠する事のできる庭園を任されている方です。
幼い頃から、草花や樹木が大好きで自宅にマイガーデンを持っていた川上さん。
ご両親の勧めもあって銀行に勤めますが、自分の気持ちと情熱で庭師になります。
何年もの修行の後に北川村の『モネの庭・マルモッタン』を任され、ついには、フランス芸術文化勲章「シュヴァリエ」を受賞します。
自らを「モネに雇われた庭師」といい、今でも自己研鑽と努力を怠らず、『モネの庭』を守っています。
川上さんのご健勝と今後ますますのご活躍を心からお祈りしています。
最後まで読んでくださってありがとうございました。