「ススキ提灯」のパフォーマンスで奈良県屈指のお祭りとなった鴨都波神社夏季大祭と秋季大祭。
この鴨都波神社は由緒正しいパワースポット。
お祭りは「五穀豊穣・家内安全・無病息災」を願って行われていますが、
「鴨都波神社」にはたくさんの神様が祀られています。
そこで、鴨都波神社の参拝と鴨都波神社周辺の鴨都波遺跡に焦点を当てて調べて見ました。
鴨都波神社を参拝しよう
鴨都波神社は奈良県御所市に鎮座されている全国鴨社の総本社の一つです。
鴨社の総本社は上社・高鴨神社と中社・葛城御歳神社そして下社・鴨都波神社の三つからなります。
下社の鴨都波神社は、大神神社・奈良県桜井市に祀られる大国主命(おおくにぬしのみこと)の子どもである積羽八重事代主命(つわやえことしろぬしのみこと)と下照姫命(しもてるひめのみこと)が主祭神として祀られていることから「大神神社別宮」とも呼ばれます。
ご鎮座されたのは第10代崇神天皇の御代です。
大体、3世紀くらいです。
はるか、1700年以上前ですね。スゴイなぁ。
社号標にも感じられる歴史
まずは、向かって左手の狛犬さんの前に「鴨都波神社」の社号標があります。
社号標の裏を見ると「安政四丁巳年」と彫られています。
西暦でいうと、1857年です。2021年からだと、今から164年前になります。
江戸時代の終わりごろに奉納されたんですね。
丁巳年(ひのとみどし)というのは四柱推命の干支のことです。
瀬織津姫の祀られている祓戸神社
ご本殿の手前にあるのは「祓神社」
御祭神は4柱いらっしゃいますが、そのうちの一つが、スピリチュアルに興味のある方は一度は耳にしたことがある「瀬織津姫(せおりつひめ)」
神道の大祓に最初に出てくる姫神様で、罪や汚れをはらうと言われています。
古事記などには登場しない神様です。
ここでは瀬織津比売神と書かれています。
拝殿の横に三社
本殿拝殿横に「火産霊神社」(ほむすびじんじゃ)⇒ひのかぐつち・火の神様です。
「猿田彦神社」⇒物事の最初に現れ、良い方向へ導いてくれる神様。
「天神社」⇒天を司る最初の三柱の神様
本殿に行く前にすでにスゴイ神様がたくさん鎮座されていますね。
緑の森の中に
神農社⇒少彦名大神(すくなひこのおおかみ)…この方は大国主命と国づくりをされた神様なのですが、日本書紀では高皇産霊神(たかみむすびのかみ)、古事記では神産巣日神(かみむすびのかみ)の子どもとなっています。どちらにしても、宇宙を作った造化三神の子どもなのでとてもえらい神様です。
稲荷神社⇒宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)は食物の神様です。お稲荷さんは商売繁盛の神様といわれていますので、商売繁盛してご飯がたくさん食べられるようにご利益があるということなのかな?
笹神社⇒市杵島比売命(いちきしまひめのみこと)は宗像三神の一柱。天照大御神から生まれました。子どもと水の神様です。弁財天さんと一緒に考えられることもありますので、お金と芸事にもご利益があります。
八坂神社⇒素戔鳴命(すさのおのみこと)お祇園さんともよばれる日本の神様の中では、超が付くほど有名な海の神様です。天照大御神の弟です。
本殿に参拝するまでに、すでにかなりの神様にお会いできましたね。
本殿に鎮座されている神様
始めにかきましたが、鴨都波神社の御祭神は
積羽八重事代主命(つわやえことしろぬしのみこと)、この神様はえびす様です。
なので、鴨都波神社は農業だけでなく商業にもいいのです。
もう一柱は下照姫命(しもてるひめのみこと)、こちらは安産や子育ての神様です。
そのため、家内安全や無病息災のご利益もあるのですね。
本殿の建立は1841年です。今から180年前です。
鴨都波神社の中には小川も流れていて癒しの空間が広がっていますが、ご神域といった表現がしっくりきます。










鴨都波遺跡とは?
弥生時代から古墳時代にあった鴨族の集落跡です。
葛城山麓から東へのびる丘陵地の柳田川と葛城川の合流地点に位置していて、水に恵まれた場所です。
稲作をするには絶好の場所と言えます。
昭和28年から発掘が始まり、現在に至っていますが集落がつくられた時期は古墳時代前期、4世紀半ばとみられています。
鍬や槍や剣の装具など漆塗りの物やお墓に眠っている当時の人の歯やお棺などの状態が良好なため、今後も貴重な出土品がたくさんあり、当時の様子を知ることができると思われています。
遺跡はあってもなかなか、良い状態での発掘はないので、期待大ですね。
吉野ヶ里遺跡を見学に行きましたが、遺跡の見学も面白いですよ。
鴨都波神社の参拝の折には、鎮座された時代を感じられる遺跡の見学もしてみると良いかもしれません。
鴨都波神社参拝と鴨都波遺跡マトメ
鴨都波神社は森の中に川が流れ、静かで心地の良い空間にあるご神域です。
主祭神の積羽八重事代主命(つわやえことしろぬしのみこと)と下照姫命(しもてるひめのみこと)の他にも、神話で大活躍した神様がたくさん祀られています。
鴨都波神社と鴨都波遺跡を巡りながら、遥か日本の古代に思いをはせてみるのも素敵かもしれません。
最後まで読んでくださってありがとうございました。