「世界の果てまでイッテQ」で宮川大輔さんが、15㎏もするススキ提灯のパフォーマンスに挑戦しましたが、『ススキ提灯献灯行事』は夏季大祭と秋季大祭の両方にあります。
神事なので、同じお祭りが3か月おいて、すぐにあるとは思えません。
鴨都波神社に「五穀豊穣・家内安全・無病息災」をお祈りするということは同じなのですが…。
夏季大祭と秋季大祭の違いって何なのでしょうか?
気になったので、調べて見ました.










ススキ提灯のパフォーマンスは年2回
鴨都波神社のススキ提灯の奉納は、夏季大祭と秋季大祭の年に2回行われています。
ススキ提灯の奉納はどちらも行われていますが、この二つのお祭り、どう違うのでしょう?
ススキ提灯献灯行事・夏季大祭
お昼近くに、若衆会の中の「太鼓衆」が太鼓を打ち鳴らしながら御所市の中をふれ歩きます。
夕方には、送り太鼓と言って太鼓の合図が鳴る中、ススキ提灯と各地域の方、若衆会・提灯衆は「葛城公園」へ…。
少し暗くなって提灯がほんのりと照らし出される、午後7時に各地域から30基ものススキ提灯が、御所市役所側の「葛城公園」に集合です。
ここで、太鼓衆と鴨若鼓による和太鼓が披露されます。
それから
各地区のススキ提灯は台車に乗せられ、鴨都波神社へ向かって出発です。
葛城川のほとりをゆっくりと練り歩きながらの奉納ですが、神事ですので厳かにススキ提灯の列は進みます。
この時に、花火がボンボンあがります。
夜空に浮かぶ提灯の灯りと花火のコラボレーションが素晴らしく美しいです。
太鼓や鉦の音も相まって、ススキ提灯は鴨都波神社へ入っていきます。
ここから、宮川大輔さんが参加した「ススキ提灯」のパフォーマンスが境内で奉納されるのですが、実はこのススキ提灯のパフォーマンスは奉納されるようになってから、まだ、30年ほどです。
町おこしの一環として始められ「神様は賑やかなことが好き」という鴨都波神社の了解もでて正式に神事となったといういきさつがあります。
提灯衆が鍛え上げた体力と技で「ススキ提灯」のパフォーマンスが繰り広げられて祭りは最高潮となります。
子どもたちも提灯を持って一緒に行事を盛り上げます。
夏の夜空に、素敵だなぁ~。
奉納の順番は?
たくさんの地域から30基ものススキ提灯が奉納されるのですから、奉納する順番を決めるのは大変だろうなぁと思っていたら…。
なんと、夏季大祭も秋季大祭もススキ提灯が奉納される順番は、なんと、くじで決めるのだそうです。
確かに平等。
しかし、くじを引く地域の代表の方は緊張しますね。
ススキ提灯献灯行事・秋季大祭
夏季大祭は7月16日と日にちが決まっているのですが、秋季大祭は10月の体育の日の前々日の土曜日とちょっとわかりづらいです。
なんだか、アメリカ大統領選挙みたいだなぁ…。
今年でいうと体育の日は10月11日の予定でしたから、10月9日です。
今年はコロナウィルス感染症の影響で残念ながら神事を関係者の方だけで行われたそうです。
秋季大祭が夏季大祭と大きく違うのは、「宵宮」と「本宮」に分けられていることです。
「宵宮」は夏季大祭と同じですが、
「本宮」はお昼の時間にあります。
800㎏の神輿は奈良県最重量級
この「本宮」では、800㎏の神輿を若衆会と一般参加の担ぎ手が約200人で練り歩きします。
10時半に鴨都波神社を出たお神輿は、新地⇒御国通り⇒戎町などを通って葛城公園へ。
いったん昼食休憩後、御門町⇒大橋通り⇒代官町⇒西柏町から鴨都波神社に還ります。
大体15時半くらいだそうです。
練り歩くお神輿は、子ども樽神輿2基・子ども神輿1基・子どもだんじり・中学生樽神輿1基・太鼓台1基・女性神輿1基・大神輿1基の計8基。
この巡行中には「鴨若鼓」による太鼓演奏がBGMとしてついているので、気分は上がります。
また、女性だけの神輿が神社公認であるというのは素晴らしいです。
だいたい、歴史あるお祭りって男の人だけのことが多いのですよね。
鴨汁がふるまわれる
お神輿が無事に還ってきたら、境内では「鴨汁」がふるまわれます。
鴨都波神社だから、鴨なんでしょうか?
奈良県御所市の特産を調べて見たのですけれど、鴨はなかったです。
山芋や米、本葛などの食品とサンダルや靴の製造が盛んな地域となっていました。
鴨都波神社の夏季大祭と秋季大祭の違いマトメ
ススキ提灯献灯行事が行われることは、二つのお祭りの共通でしたが、夏季大祭は夜のみで、花火があがります。
秋季大祭は800㎏の神輿が街中を練り歩く「本宮」と夜のススキ提灯献灯行事「宵宮」に分かれているということがわかりました。
これからも、地域の人たちに愛される氏神様のお祭りとして、栄えていくことでしょう。
最後まで読んでくださってありがとうございました。