育児

あんよを始めた1歳児にJOYが気を付けていること

伝い歩きが早くなり自分で立っていたかと思うと歩行が始まる。この時期は赤ちゃんから目が離せません。

バンバン行動力のあるタイプとじっくり慎重派の赤ちゃんで歩行するタイミングは大きく違いがありますが、だいたい1歳半までにはあんよを始めます。

よちよちとあんよする姿は可愛いですが、ママは追いかけるのがタイヘンですね。

このころの子どもは、ちょっと目を離したら、保育園では保育士の椅子やテーブルに上っていたなんてこともあります。

赤ちゃんの体で椅子に上がる…私たちだとちょっとしたタンスによじ登るのといっしょです。すごいパワーですよね。

自分でお着替えしたいけど…

1歳児さんといえば、何にでも興味を持ち始め自分もしてみたいとチャレンジを始める時期。何でも自分でしようとします。

保育園でも、簡単な着脱をしたり自分で食事をしたりします。手伝おうとしたら手を振り払われることも…うん。自分でできるのに手伝おうとした先生がいけなかった…。

でも、それとは反対に全く自分でしようとしないお子さんもいます。「そうなんです。うちでは全く自分でしないんです。」と悩まれて相談を受けることがあります。

保育園とお家の違いは大人の手があるかどうかと、時間が取れるかどうかです。

保育園に通われているお子さんの場合は園で頑張っているんだから、お家ではママがしても大丈夫なんじゃないかと思います。

だって、できているんですから…。

自分で頑張ってほしい

そういうママには『よーいドン』です。

子どもに少し自分で頑張ってもらいたいけど時間がない。

そんな時に有効な方法が『よーいドン』。もともと、自分でやってみたい時期ですから遊びにしてしまうと喜んでします。

特に、「よーいドン、どっちが早いかな?」は、大好きです。保育園では子ども同士でよく『よーいドン』します。

「早かったのは○○ちゃんで頑張ったのは△△ちゃん。」という風にして何かにつけ誉めることがポイントとなっています。

お家だと子どもは着脱でも、大人は洗濯をたたむとか?お茶碗を洗うとか?でどっちが早いかすると楽しくできると思います。

たまに、楽しんでみてください。気が付いたら自分でするようになっています。

そうだ。いつもお子さんを勝たせるのではなく、ママが勝つことも大事ですよ。

自分で着替えをしてみたいと思うコツ(JOY流)

してみたいとお子さんが思うようにするコツを知っておくと楽です。

  1. お着換えマットを使って着替える場所を作る。⇒お着換えマットはお風呂マットでOK。お子さんの好きなキャラクターのシールを貼るとなおベター。使った後はその都度シュシュッと消毒できるので、めちゃ衛生的。
  2. お子さんが着替えやすいように衣類を置く。⇒紙パンツは一度ママが手を入れて広げてあげるとお子さんが紙パンツを持って足を入れやすい。
  3. じぶんでできるところは頑張ってもらって、できにくそうなとことはお子さんにわかりにくいように手伝う。⇒お子さんが「じぶんでできた。」と思うことが大切♪だって、自分でできるもん。⇒ママも一緒に「やったー!」と叫びましょう。
  4. 出来なくても誉める⇒結果ではなくてやる気を誉める。自分でしようとしたことが大事。

子どもは人がしている場面を見て『自分も』と思うようになることが多いです。

保育園では縦割りすると大きなクラスの子どもに刺激を受けてするようになること多いですし、人がしているのを見ることで要領を得るんです。

お家では大人がしているところを見せて一緒にするといいです。

ぜひ、『よーいドン』しましょ。

目に見えるご褒美をつくろう

保育園では子どもが自分でやりたいと思うように、がんばったら連絡ノートにシールを貼ったり、たまには手の甲にアンパンマンなどのキャラクターを描いてあげたりします。

特にたまるのが見える『がんばったシール』は大好評。

目に見てわかりやすいから、楽しいですよ。目に見えるしお子さんもが自分で貼れるし、ママもシールがたまるとうれしいです。

これはお家でも簡単にできるのでおススメです。カレンダーのようにいつも見れるところにするといいですよ。

それから、シールがたまるとちょっとだけキラキラなシールになったり花丸を描いたりしてグレードアップするんですが、お家でもしゃぼん玉したりいつもと違う公園に行ったりするご褒美があるといいなぁ。

たくさん食べよう

「ニワトリ飼うといいね」…これ、私が一番初めに働いた保育園の園長先生が1歳児の食事の後の保育室を見ておっしゃった言葉です。確かに…。

1歳児が15人いると食事の後はこぼしたもので床は、いっぱいです。

1歳児は自分で手づかみでモリモリと食べるのでこぼしも多いのですが、この時期に手づかみで自分で食べることは、とっても大事。でも、お家だとこぼしは片付けが大変です。

そこで、保育園では、私が自分の娘が手づかみ食べをしていた時の方法をママたちにシェアしています。

  1. 床にレジャーシートを敷き、その上に新聞紙を敷く。
  2. その上にベビーチェアを置いて座らせる。
  3. 思い切り食べてもらう。
  4. こぼしても、食事の後に新聞紙をクルクルっと巻いてビニール袋に入れればOK。
  5. レジャーシートはお風呂場でザーッとシャワーをかけてそのまま干す。

最近は新聞紙がないお家もありますので、その時はお手頃なバスタオルをレジャーシートの上に敷き、シンクでこぼれたものを落として洗濯することをおススメ。

フェイスタオルでエプロン

エプロンは市販のものもいいんですが、保育園で私が新任のころに使っていたタオルエプロンがスグレモノなのでお知らせします。

  1. フェイスタオルを半分に折る。
  2. 輪の部分の上から2~3センチを開けてまっすぐに横に縫う。手縫いでも十分。
  3. 穴にゴムを通してぎゅっと絞る。

これは、子どもの体をほとんど覆いますし、吸水性もいいのでかなり重宝します。

スプーンに挑戦

スプーンを片手にもって、もう片方の手で食べる…スプーンは食事の時の握るアイテム。まずは持ってもらっています。

スプーンは上から掴むようにグーで握っているんですが、気が付いたら下から持ち上げるように持たせるといいですよ。気が付いたらでOK。

で、何度かに一度、スプーンを使って口に運びます。ここも、スプーンを使っていることを大げさに誉めるといいですね。

また、コップや汁椀から直接、お茶やスープを飲むのは経験です。

ふちを口元に当て口が少し閉じたら少しずつ傾けて飲むのを繰り返していきましょう。

最初は、だーっと滝のように零れ落ちるかもしれませんがタオルをあごに当てて置けば大丈夫。

美味しいから食べてみようにJOYが思うこと

離乳食のころは何でも食べてくれていたのに、幼児食になると好き嫌いが始まる事がよくあります。

すると、こんな言葉が…「美味しいから食べてみよう」

よく保育士も言ってるんです。でもですよ。その子どもにとって美味しかったら、最初から食べると思いませんか?

食わず嫌いならともかく、好き嫌いというからには、食べてみて自分の口に合わなかったから食べなくなったワケです。

子どもからしたら「先生、美味しいって言ったけど美味しくない。」→だから、やっぱり食べないもん。

なので、私は「トマト、酸っぱいよね~。でも、ビタミンCがたくさんだから風邪コンコンにならない元気が入ってるんだよ。食べようね。」とか「お肉固いから嫌?小さくするからモグモグしてみない?お肉食べるとぐんぐん大きくなるよ。」とか言ってます。

「え?1歳児にですか?」と言われますが、1歳児には十分に伝わります。

言葉の意味の理解と言うより私の言っている言葉の雰囲気がわかるので、しぶしぶでも口を開けてくれます。

大切なのは、子どもの気持ちを汲んだかどうかじゃないかな?1歳児もちゃんと考えがあるので、毎日が身振り手振りとことばを使って子どもとのコミュニケーションをがんばってます。

おまけ…意外かもしれませんが

この時期にたくさんして欲しいことと言えば『ハイハイ』です。

あんよが上手になってもハイハイが大切。テーブルの下をくぐったりジャングルジムの下をくねくね通ったり…。頭が当たらないように自分で気を付けながらあそぶのがポイント。

これをしておくと空間がわかるようになることで不用意に頭などをぶつけなくなるのと、足と手の力がしっかりついて転んだ時に手足で体を支えられるようになります。