今日、住む家のない人に仕事と家を紹介する会社があります。
10月22日に『ガイアの夜明け』に登場する『Relright』です。その、代表取締役社長を務めるのが今回、調査した市川加奈さんです。
市川さんが『Relight』を設立するようになった経歴とプロフィールを調べて見ました。

市川加奈さんのプロフィール
市川加奈さんは1993年東京都で生まれました。
小さなころから、お年寄りが大好きな加奈さんは介護福祉士を目指して勉強します。
大学は中央大学文学部に進学、この時に
「海外について学ぼう」と思い立ち、国際協力の道へ進みます。
きっかけは中学生の時のビデオ
市川さんが海外に興味を持って学ぼうとしたのは、中学生の時の経験があったからです。
担任の先生が元青年海外協力隊の方で、アフリカの子どもたちを移したビデオを見せてくれました。
この映像に強い衝撃を受けます。
「自分と同じ年のアフリカの子どもたちは学校にも行けないんだ!なんとかしなくちゃ」
これを、きっかけに貧困問題に取り組み始めました。
感じて考えて行動に移そうとするところに、市川さんの思いの強さと情熱を感じます。
大学のサークル「TABLE FOR TWO」
大学に入って始めたことは、国内外を問わずにできる支援をすることからです。
まずは、サークル活動で「TABLE FOR TWO」の代表を務め、途上国の子どもたちへの給食支援です。
ここで、寄付を増やすために広報活動や給食メニューの考案会などを精力的に行います。
でも、あることに気が付くのです。
「現地の状況を見なくては、そこの人が本当に求めている支援がわからない」
この考えは、福祉や支援の根本にある大切な考え方だと思います。
活動を通して、自分でその考えにたどり着いた市川さんは素晴らしいですね。
現地のケニアで学んだこと
大学2年生の夏に、支援国であるケニアを訪れ、電気・ガス・水道というインフラがない農村部の小学校でボランティア活動をします。
けれど、そこには貧しい生活の中に笑顔があり、家族で厳しい生活を助け合って暮らしている姿があります。
市川さんの心に追い打ちをかけたのは、交流をした現地の学生と、それぞれの国が抱える問題のことについて意見の交換をしていた時のことばでした。
「日本にはそんなに家のない人がいてかわいそうね」
日本にある貧困問題
ケニアの友人に言われたことばで「日本にある貧困問題」に気が付いた市川さん。
自分の目に映るホームレス状態の人のことを知りたいと思うようになりました。
確かに、ホームレスの方たちは自分の目をそらさなければ、社会の問題として直接、映ると思います。
しかし、その部分から逃げずにしっかりと取り組むことは、誰でもできることではありません。
ホームレス支援活動で気が付いた可能性
市川さんが行ったのは、日本全国の日雇いで働く人たちの炊き出しとヒアリング。
炊き出しは、東京や大阪などの大都市だと2~3000人の方が参加します。
食料の配給だけでなく、路上での雑誌販売のサポートもしました。
そこで、ホームレスになった人の中には
倒産・虐待・被災等の不可抗力な要因が重なっていることが分かります。
また、都市部と地方では全くホームレスの人の抱えている問題が違うことにも気が付いたのです。
家+仕事=農業
まず、市川さんが感じたのは、地方での農業に従事する人の少ないことと空き家の多さです。
これも、市川さん自身の福井県での農家でのホームスティと農業体験からの気づきでした。
そこで、農業をする人が少なくなっている農村の方に聞いてみました。
「働いてくれるのなら抵抗はない」
この返事で、農業とホームレスの人を繋げられないかと思うようになりました。
ボーダレスとの出会い
市川さんの会社は「ボーダレス」という会社の系列です。
市川さんは元「ボーダレス」の社員で、農業とホームレスの人を繋ぐ活動をしているサークルの活動中に「ボーダレス」の副社長である鈴木さんと出会います。
ソーシャルビジネスや社会問題に取り組んでいる人たちがいることを聞いた時に、ここでなら一緒にやれそうだと思ったと言います。
やはり、頑張っていると、必要な出会いは必然としてやってくるものなんですね。
自分で起業する
始めは、「ボーダレス」の社員として働いていた市川さんですが、経験を積んで自身の会社『Relight』を立ち上げました。
「ボーダレス」という会社自体が経験を積んだら起業するという方針のようで、市川さん以外にもいろいろな社会問題に取り組んでいる方が「ボーダレス」関連会社を設立しています。
市川加奈さんマトメ
小さなころから心が優しく、お年寄りが好きで介護福祉士を目指していた市川さん。
中学の時に先生に見せてもらった貧しい国の子どもたちの映像に「このままではいけない」と思います。
大学に入ってサークル活動で支援を始めますが、支援先のケニアで日本にも貧しさがあることに気が付きホームレスの人の支援を始めました。
市川さんはいろいろな経験を重ねる中で、自身の課題と思いに常に向き合いながら、支援の必要な人たちと共に歩んできました。
社会問題をソーシャルビジネスとして捉える「ボーダレス」に出会ったことで、自身もその道に進みます。
現在は、独立して『Relight』を創業。
ホームレスの人の支援に力を入れています。
いずれは、国内外ともに支援の必要な人に、必要な支援を行っていきたいと大きな志を持って、今日も笑顔で活躍しています。
市川さんがこれからも、お元気でますますご活躍されることをお祈りいたしています。
最後まで読んでくださってありがとうございました。