北九州市八幡西区東田にある『いのちのたび博物館』
ここは恐竜が好きなら絶対一度は行ってみてください。
自家用車なら北九州都市高速枝光ランプを降りてすぐです。
公共交通機関ならJRが行きやすいです。小倉駅から鹿児島本線でスペースワールド駅までのって、徒歩5分ほどでつきます。
ここは46億年前に地球が誕生してからの生命の進化を自然と人の両方から知ることができる博物館です。
西日本最級の自然・歴史博物館というだけあってみんな見ようと思ったら少なくとも、半日はかかります。
博物館と言っても、巨大ショッピングモールのような作りで、小さなお子さんにも十分に楽しめるような作りになっているところが特徴的です。
恐竜が大好きなお子さんにはとても良い場所ですので、楽しいところをピックアップしてお知らせします。

恐竜がお出迎えします・自然史ゾーン
階段をのぼりながら、大きな恐竜の骨格標本がお出迎えしてくれます。
階段にそって何体も並んでいて、ここだけでも見る時間がかかります。
アースモールから行ってみよう
全長35メートルのセイスモサウルスや絵本の主人公にもなっていて子どもが大好き、大人もジュラシックワールドでお馴染みのティラノサウルス、ステゴサウルスがバーンといます。
天井からも翼竜が吊り下げられていて、本当に迫力満点。
まず、初めていった方は圧倒されると思います。
手前から奥へ進化の大通りです。
太古へタイムスリップ
『エンバイラマ館(白亜紀ゾーン)は中生代中頃、今から1億3000万まえの北九州市へタイムスリップします。
ここは、動く恐竜に会える場所です。子どもたちの人気もナンバーワンです。
いのちのたび博物館のメインと言っても過言ではありません。
この、エンバイラマ化案の入り口では演出タイム(毎時00分・15分・30分・45分)に合わせて音声ガイドを貸し出してくれます。
これは初めて訪れた方にはおススメです。
洞窟の奥へ進むと湖の底があってディプロミスタスなどの古代魚がコンピューターグラフィックスで本当に泳いでいるように見えます。
しかも、素晴らしくきれいです。すごいですよ。
ここを過ぎるとあるのが卵を抱えたイグアノドンの巣。まるで本物を見たような気になります。
子どもはここで、恐竜は卵から生まれると知ってびっくりしていました。
そして、この先に360度体感型のジオラマがあります。
福岡県で発見された大型肉食恐竜ワキノサトウリュウ。福岡に大型の肉食竜がいたんですよ。
自分たちがいる場所にこんなに大きな肉食恐竜がいたなんて驚きですし、このことを子どもたちに知らせると恐竜の世界が一気に身近な世界になるようです。
ベロキラプトルは小型の肉食恐竜でジュラシックワールドで有名になった、あの、ブルーがそうです。
私はこのベロキラプトルに見入ってしまいました。今にも、飛び出てきそうです。
マメンチサウルスは首長竜で首がグングンと動くのはリアリティがばつぐんです。
ここの恐竜たちは、体の形はもちろん皮膚の色などいろいろな角度からの検討を重ねてこんな風だったのではないかという結果として展示されています。
なので、骨格標本とはまた違う迫力があります。
進化を遂げてきた生物たち
アースモールの奥にある『生命の多様性館』名前は少し難しそうなんですが、ここは現在に向かってずっと進化してきた哺乳類や鳥類、爬虫類、魚類などが飾ってあります。
なので、子どもには親近感があるみたいです。
ここ、足元がガラスになっていて足元にも展示があるのでかなりユニークです。
保育園で来たときは、子どもたちと一緒に、このガラスの展示を覗いて大喜びしていました。
この生命の多様性館から3階へ上がっていけるのですが、3階はどちらかというと大人が面白いです。
3階の見渡し廊下からアースモールが一望できて、圧倒的な迫力が味わえるので3階へ行くなら自然発見館の先にある『見渡し廊下にぜひ行ってみてください。
お子さんと一緒ならここからミュージアムショップまで戻って、ミュージアムショップ横の階段を上った先の『こどもミュージアム』へ進まれることをおススメします。
子どもミュージアムで遊ぼう
対象は小学生となっていますが、4,5歳児さんなら十分に楽しめます。
ここは展示してあるものに触れることができます。
大きな地球儀は、今ではお家ではなかなか見ることができなくなっていますが、せっかくですから地球をぐるっと回して、日本の場所をおしえてみてはどうでしょうか?
小さなお子さん向けにプレイルームもあって、恐竜のすべり台もあります。
ここでゆっくりと遊ぶのも楽しいです。
トイレと授乳室とお昼ご飯
かなり広いいのちのたび博物館ですが、トイレも館内に点在して十分にありますし、それぞれにオムツ替え用のベットもあります。
授乳室もあります。
休憩ルームという場所があって、そこでお弁当が食べられますが、中にはレストランはありませんので注意してくださいね。
いのちのたび博物館をでたところにクローバーがいっぱいの広場がありますので、
お天気の良い日は、レジャーシートを敷いてお外でご飯やおやつもとっても素敵だと思います。
歴史ゾーン
3階は北九州の歴史や文化、人々の暮らしが見られます。
私が特に楽しかったのは探求館とテーマ館です。
探求館
ここには弥生時代の銃所が復元されていて、小倉南区長野の小西田遺跡がモデルなんだそうです。
ドングリのあく抜きをするための『水さらし場』が見つかったところです。
弥生時代の人はドングリを水で長い時間あく抜きをして食べていたそうです。
かなり前ですが、北九州市がここの遺跡にちなんでドングリクッキーを作る教室を市政だよりで募集していたことがあります。
その時に申し込んで、私は子どもとドングリクッキーを作って食べたことがあります。
手間暇がとてもかかるうえにかなり渋い。昔の人はどうにか食べようと知恵を絞ったんですね。
北九州市は市政だよりで子ども向けの面白いイベントの参加者を募集していることが多いので市政だよりは要チェックですよ。
もう一つは八幡製鉄所が戦後に建てた中原住宅が再現されているので懐かしくご覧になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実は、私は祖父がこの中原住宅に住んでいたことがあって、実物を知っているだけに、当時そのままの社宅に驚きました。
古き良き時代だったように思います。
カルチャーモール
小倉っこといえば『小倉祇園太鼓』国の重要無形民俗文化財です。
なんと、1618年の夏。江戸時代初期に疫病平癒祈願に始まるというからすごい歴史です。
太鼓の両面打ちは全国的にも珍しいんだそうですよ。
じゃんがらと太鼓のどんどドンという音に「やっさやれやれ」の掛け声は夏の到来を感じます。
『黒崎祇園行事』県指定無形民俗文化財です。
これは970年に期限がさかのぼると言いますから室町時代ですね。
笹山笠がきらびやかな人形山笠に衣替えすると一気にお祭り気分になります。
『戸畑祇園大山笠行事』国指定重要文化財です。
1803年にやはり流行り病の終息を祝って始められました。
昼の豪華な刺繍飾りも素敵ですが、何といっても夜のピラミッド型にくみあげられた309個の提灯に灯がともると戸畑の提灯山の迫力をかんじます。
この三つをもって北九州の三大祇園と言います。
わっしょい百万夏まつりも加わって、北九州の夏はあちらこちらのお祭りで明け暮れるイメージです。
カルチャーモールではこのお祭りが詳しく展示されています。
戸畑駅の横にあるウェル戸畑に行くとエントランスホールに提灯山笠がかざってあるので見ることができます。
特設展も楽しい
1階の入り口横にあるギャラリーでいのちのたび博物館の特設展が定期的に開かれています。
この特設展が個性的なものが多いのです。
例えば『闘え!守れ!生き残れ!THEモンスター展2-攻撃と防御ー』
令和3年度夏の特別展なんですがタイトルだけでも興味がわきますよね。
九州初の全長4mにも及ぶエレモテリウムという哺乳類の骨標本が展示されています。
特に夏や春は子ども向けの物が多いです。
堅苦しくなく遊びながら学べる博物館にぜひ足を運んでみてくださいね。