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大岩義明(総合馬術)愛馬と4度目のオリンピック、その経歴と家族

人と馬が一体になった総合馬術。カッコいいですよね。

一昔前までは軍人さんのスポーツだったのだとか…。

馬術競技は男女関係なく人と馬とのコンビネーションの競技です。

その中でも大岩義明さんはオリンピック出場が、4回目という大ベテラン。

大岩選手の馬術とオリンピックへの思いに迫ってみました。

大岩義明さんのプロフィール

名前…大岩義明(おおいわよしあき)

生年月日…1976年7月19日 45歳(2021年8月現在)

出身…愛知県

身長…170cm

体重…70㎏

所属手…nittoh

学歴…名古屋学院高等学校⇒明治大学

家族…妻・息子の3人家族

拠点…ドイツ

オリンピックにかける思い

7月11日に帰国後、検疫を受け、東京オリンピックに向けて移動の準備となった大岩選手。

「いよいよ、始まるんだな。」と気持ちが入ったそうです。

これまで、北京・ロンドン・リオデジャネイロオリンピックと出場してきましたが、今回はこれまでにない難しさもたくさんあったそうです。

しかし、「どんな、状況下でもベストのことをやろう」という思いで来たそうです。

今は『やれることはやれた』といいますから、カッコいい。

さすが、ベテランの粋ですね。

東京オリンピックでの難関は気候

馬術競技はオリンピックの中で唯一、動物とパートナーを組むスポーツ。

ご自身はもちろん愛馬の体調管理も欠かせません。

大岩選手は、自分の体ではないので、日頃から一緒にトレーニングをする中で、愛馬にとって今、何が必要なのかを考えながら練習をしているそうです。

今回の東京オリンピックで、最大の難関は『日本の気候』

これは、愛馬がヨーロッパから来て日本の急激に暑くなる夏にどうなるか…。

『冷房の効いた馬事公苑厩舎から、暑い外へ出て競技に臨む。』

ヨーロッパでは体験がない環境を愛馬がどう感じるか?

そこが、難しいと言います。

愛馬キャレへの思い

大岩さんの愛馬はキャレとタリヨランクルーズ。

特にキャレは大岩さん自身が、馬がまだ若い時に先を見越して購入しました。

実績はさほどではないけれど、試し乗りさせてもらったら『いい感触』だったのだそうです。

大岩選手はこの感触で『きっと何とかなるだろうと将来の想像がついた』のでキャレに決めたのだそうです。

でも、この愛馬キャレ。

総合馬術は3日間、馬場馬術・クロスカントリー・障害馬術をする競技で、初めての障害物にも果敢に挑んでいく勇気が必要にもかかわらず『ちょっとビビり』なんだそうです。

しかし、大岩選手はキャレのこの『ちょっとビビり』な性格を、

『よく言えば警戒心が強く、いろいろなものを注意深く見ている』と取っています。

少し脚をひっかけて障害物が落ちると減点になる馬術競技では、キャレの『ちょっとビビり』な性格も決してマイナスなことではないそうです。

そして、東京オリンピックを前にして未だに『ちょっとビビり』なキャレも大岩選手を信頼しているので競技には問題ないということです。

何よりも、ベテランの大岩選手がキャレと組んで、下のクラスからコツコツと積み上げてきた戦績こそが二人の大きな絆となっているのではないでしょうか。

一度諦めた乗馬への思いを乗り越えて

実は、大岩選手は1度、馬術から離れています。

大学卒業後、2年間サラリーマンをされているんです。

でも、転機は2000年に行われたシドニーオリンピックの開会式をテレビで見ていておとずれました。

この時に大岩選手は「4年に1回のオリンピックが来るたびに、“ああ、挑戦しておかばよかったな”と一生思い続けるのはイヤだ。」と感じたのだそうです。

ここからが、大岩選手のすごいところです。

会社を辞めて英語も話せないのにイギリスへ…。

アルバイトの傍ら、夜間に語学学校へ通ったそうです。

自分は運がいい

「いろいろあったけれど、いろいろな人に出会って助けていただいた。自分一人の力でこれたとは思っていません。」そう、大岩選手は言います。

また、「タイミングとして自国開催は幸運じゃないとない。この、タイミングでオリンピックに出場できることは、ものすごく幸運だと思います。」とも…。

愛馬キャレへの思いといい、自国開催への思いといい、大岩選手の感謝と謙虚な気持ちこそが金メダルだと思います。

気になる奥様について

こんな素敵な大岩選手の奥様はリオデジャネイロ・ロンドン2つのオリンピック代表選手である武田麗子(現・大岩麗子)さん。

二人はヨーロッパを拠点に活動していて、2010年のドイツでの食事会で知り合ったと言います。

そして、2017年7月9日、神戸市内で挙式。

残念ながら2020東京オリンピックには子育てのためか、出場されていませんが、きっと、大岩選手を後方でしっかりとサポートされていることでしょう。

大岩選手の奥様の麗子さんは、乗馬界では超有名な生粋のお嬢様として知られています。

また、一時「美しすぎるライダー」としてとともった容姿と女性らしい魅力から注目を集めていた方です。

麗子さん、お父様が「武田薬品工業株式会社」元代表取締役会長CEOなんです。

学歴も中高一貫の甲南女子から甲南大学という素晴らしい経歴です。

最後に大岩選手の経歴

  • 2006年 ドーハアジア大会 個人金メダル・団体銀メダル
  • 2008年 北京オリンピック出場
  • 2010年 広州アジア大会 個人銅メダル・団体金メダル
  • 2012年 ロンドンオリンピック出場
  • 2016年 リオデジャネイロオリンピック出場
  • 2017年 バドミントンホース トライアルズ8位
  • 2018年 ジャカルタアジア大会 個人金メダル・団体金メダル  トライオン世界馬術選手権 団体4位

この素晴らしい経歴にぜひ、2020年東京オリンピックのメダルが加わってほしいですね。

最後まで読んでくださってありがとうございました。